
シリーズ6までで一般的な熱中症と湿度温度と身体の神経系に関する内容を書いてきました。今年は梅雨時期が遅い為に熱中症にかかる方が多くいます。その理由は、湿度が10%高いと体が汗をかけなく、体感として温度が2度高い状態になることにあります。そこで、今回からは熱中症を予防し夏バテを克服するためのポイントと食事や食材に関して記述します。
1⃣ 消化がよく胃に負担がかからない食事
良質のたんぱく質(肉・魚・卵・牛乳など)、ビタミン(野菜や、果物などから)など多くの種類を摂りましょう。
2⃣新鮮な野菜や果物を摂り、ミネラルと水分を補給しましょう。
太陽を十分にあびて育った夏の野菜は、抗酸化成分やビタミンCも増加の傾向にあります。汗として出るミネラルを補いましょう。
3⃣ビタミンB1を摂りましょう
水溶性ビタミンであるビタミンB1はブドウ糖をエネルギーに変換する際に重要でエネルギー産生に深く関係しています。
4⃣クエン酸を摂り疲労回復に役立てましょう。
クエン酸を含む食品(レモン、グレープフルーツ、オレンジや梅など)は疲労回復となる乳酸を出す機能があります。クエン酸には水に溶けない不溶性(カルシウム、鉄、マグネシウムなど)のものがあり、クエン酸塩になりキレート効果で水溶性となり体内に吸収します。
5⃣冷たいもののとりすぎに注意
冷たいものを摂りすぎると胃が働かなくなり、食欲をなくします。また、小腸の働きも著しく低下しますので、暑くても食事の時は必ず一品はみそ汁などの温かいものを飲みましょう。冷たいものでも、カフェインが入っているコーヒーや緑茶は尿を多く出しますので脱水となる傾向があります。冷たいビールや冷酒なども利尿効果となり脱水となりますので注意が必要です。
次回は まとめ2に続きます。