
イライラしているとき、不安なとき、焦っているとき。いつのまにか呼吸は浅くなり、肩や胸だけでおこなっています。
浅い息は、肺の一部にしか酸素を送ることができません。そうなると、血管中の酸素が不足してしまいます。
呼吸と自律神経は深い関係にあります。
深くゆっくりと息をしていれば、リラックス時にはたらく副交感神経がスムーズに動き、ホルモンの分泌や免疫のはたらきが正常になります。しかし、つねに浅い呼吸を続けていると、この副交感神経のかわりに、緊張したときに動き出す交感神経ばかりがはたらくようになり、体のあちこちに支障があらわれます。
こうした呼吸の影響力に着目し、意識して息を整えることで、心身の状態をコントロールすることができるようになります。
腹式呼吸法
1仰向けに寝転びゆっくりと口から息を吐く。体のなかの空気をすべて蘇とに出すつもりで時間をかけて吐く。
2鼻から深く息を吸う。舌を上あごにつけるようにするとよい。このとき、下腹が膨らむようにする。
3再び口から息を吐く。吸った時間よりも1,5倍から2倍かけるつもりで長く吐く。ゆっくりとこの動作、呼吸を繰り返す。
私達は普段、無意識に息をしています。しかし、呼吸とは生きている間、絶え間なく続けるもの。「たかが呼吸」と侮らずに、ぜひ正しい呼吸法を身につけて、元気度をアップしましょう。